跳び箱って何のためにやるの!?
と思ったことがある方は大人でも子どもでも意外と多いのではないでしょうか。
跳び箱や鉄棒が怖い、と思ったことがある人にとっては
クラブ活動のスポーツとも少し違う運動のため、なおさら疑問に感じるかもしれません。
実は跳び箱や鉄棒などの器械運動は身体能力を鍛えるのに効果がありますので
学校や保育園、幼稚園の体育の時間や体操教室で日常的にチャレンジするのがおすすめです。
ここでは、跳び箱や鉄棒に取り組むとどんな効果があるのかご紹介します。
跳び箱運動の効果
身体を支える力を得られる
跳び箱は手で跳び箱を押して飛び越えます。
この時に自分の手で身体を支えて飛びますので、自分の身体を支える力を身に付けることができます。
技によって手の使い方は違い、手を付く場所によって飛び越えられなかったり、技の形が出来なかったりします。
そこで、指導者にアドバイスをもらったり、自分で工夫して適切な位置とタイミングで手を付き
技を成功させることができるようになります。
手で身体を支える力は日常生活やとっさの動きの時に有効に働きます。
跳び箱にチャレンジすることで自然と自分の身体の支え方を習得できるのです。
物との距離を測る力を得られる
跳び箱を飛ぶときは助走します。
このとき、ロイター板に適切に足を踏み込まなくてはジャンプに失敗してしまいます。
そのため、助走の距離や歩数などを考えて挑まなくてはなりません。
このような練習をしていると自然と物との距離を測る能力が鍛えられます。
どれくらい走れば跳び箱にたどり着けるのか、適切な踏切ができるのか
このような力は人や車などとの距離を測るのにも使うことができます。
距離感を育むと事故を未然に防ぐことが出来、危険を遠ざける能力を育てる効果が期待できます。
鉄棒運動の効果
握力・腕の力が鍛えられる
鉄棒はぶら下がったり回転したり、普段の生活ではなかなかしない動作をします。
鉄棒を握ってぶら下がるといった簡単な動きだけでも握力を鍛えることができます。
さらに鉄棒に掴まって身体を支えながら停止することで腕の力が鍛えられ、背筋も伸びます。
簡単なぶら下がりから回転技に進んでいくと、しっかりと鉄棒を握りながら身体を腕で支えることに加えて
ジャンプ力やバランス感覚が養われます。
遊びの中で何度も挑戦していくうちに回転技をクリアでき、同時に握力や腕の力も鍛えられていきます。
平衡感覚・逆さ感覚を養うことができる
鉄棒は身体を上下方向に回転させる技が多くあります。
これらの運動は全身の平衡感覚や逆さ感覚、遠心力・速度に対応した全身のバランスを養うことができます。
幼児期では「ふとん」「つばめ」「豚の丸焼き」といった鉄棒にぶら下がってできる簡単なものから導入していき
徐々に回転運動を習得していきます。
少しずつできることを増やしていくことで、全身のバランス感覚を自然に習得していきます。
体操をやると伸ばすことができる力
バランス感覚
跳び箱、鉄棒、マットなどは両手両足、背中やお尻を使って身体を支えたり押したりします。
跳び箱を跳ぶときや鉄棒で回転したり身体を支えるときにはバランス感覚が必要となります。
身体の傾きや力のかけ方を感じながら姿勢を調整することでさまざまな技を出来るようになります。
柔軟性
器械運動では柔軟性が必要不可欠です。
体操教室では柔軟体操をしっかり行うことや器械運動の中で柔軟性を養っていきます。
柔軟性を高めることにより色々なことが出来るようになるだけでなく、怪我をしにくい身体づくりにも繋がります。
機敏性・瞬発力
跳び箱や鉄棒では体を動かしながら次の動作の準備をする必要があります。
例えば跳び箱では助走しながら踏切りして、手をついて、脚の形を決まった形にする準備をします。
鉄棒では鉄棒を握り、回転して着地する、回転して次の技に移行する、そのときに腕で身体を支えることや
握った手の力の入れ方などを瞬間的に準備して一連の動きに繋げます。
練習を重ねていくとこのような機敏性と瞬発力が身に付き、さまざまなスポーツに役立っていきます。
筋力
自分の身体を支えたり、回転したり、起き上がる動作は筋力を高めることができます。
跳び箱で瞬間的に手で跳び箱を押す動作は筋肉に一気に負荷をかけ、筋力を鍛えることができます。
「できる」経験を積み自信につながる
体操はできないことも練習すればできるようになる、という感覚を身体で覚えることができる運動です。
特に跳び箱は高い段が飛べなかったり、新しい技がなかなかできなかったりします。
跳び箱が怖いと思っているお子様もたくさんいらっしゃいます。
練習で何度も挑戦していくうちに「できた」という経験が増え
跳び箱以外のことにも積極的にチャレンジできるようになります。
ちょっと怖いことでもチャレンジしてみよう
できないから練習してできるようになろう、という気持ちを育てるのが体操です。
コミュニケーション能力
体操はみんなで一緒に身体を動かすこともありますが
マットや跳び箱、鉄棒のような器械体操は1人ずつ順番に取り組みます。
そのため、順番に並んだり先生の言うことを聞いてルールを守って運動に取り組んだり
お友達と協力して道具の準備などを行います。
自分ができないことを仲間がやっているのを見て真似したらできた、ということもあります。
このように、体操を通して出会う仲間や講師と接することで
運動能力だけでなく、コミュニケーション能力も伸ばすことができます。
跳び箱・鉄棒は体操教室がおすすめ
跳び箱や鉄棒は学校や幼稚園、保育園の体育でも習いますが、体操教室で習っておくのがおすすめです。
体操教室ではお子様ひとりひとりに合わせてプロの講師がサポートしながら取り組んでいきますし
何より体操教室で技を習得しておけば、体育の時間で跳び箱や鉄棒をやるときも
既にお教室で取り組んでいますので苦手意識がなくチャレンジすることができます。
器械運動は特に頭を下にする動きが多く、「怖い」と思ってしまうお子様も少なくありません。
体操教室でさまざまな動きをクリアしておけば学校で挑戦するときも怖さを感じることなく
楽しく運動に挑戦していく力を育むことができます。
気になる体操教室があったらまずは体験レッスンを受けてみて、お教室の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。