子どもに何か習わせたい、と考えている保護者の皆さんから特に人気を集めているのが体操教室です。
体操教室は水泳教室と並んで人気のある習い事ですが、「体操教室って何をするの?」「体操教室で何ができるようになるの?」と疑問に思われている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、体操教室で習う内容をご紹介します。
体操教室には器械体操教室と体育教室がある
体操教室ではオリンピックの体操の選手のように、ダイナミックな技を専門的にやるイメージがあるかもしれません。
体操教室には器械体操のお教室と保育園や幼稚園、小学校の体育と同じような運動を行う体育教室があります。
器械体操教室は器械体操を専門に習いますので、基本的な技から始まり、上達してくるとアクロバティックな技にも挑戦していきます。
器械体操教室は小学生や中高生も通っている教室が多く、本格的に体操に取り組んでいる生徒さんも多くいます。
近年一般的に「体操教室」と呼ばれているのは体育教室の方です。
跳び箱やマットのような器械体操はもちろん、縄跳びやかけっこ、ボール運動などさまざまな種目に取り組んでバランスよく運動神経を鍛えることができます。
体育教室は通常、対象年齢は小学生くらいまでとなっており、その後も続けたい場合は器械体操のお教室などを検討する必要があります。
体操教室では何をするの?
体操教室ではどのようなことを習うのでしょうか。
ここでは一般的な体操教室で習う内容をご紹介します。
まずは整列・あいさつから
体操教室に到着すると動きやすい服装やユニフォームに着替え、水分補給などを行います。
開始の時間になると先生から集合の声がかかるため、整列して挨拶をします。
準備体操
挨拶が終わると準備体操を開始します。
先生の見本を見ながらみんな一緒に準備体操をします。
本格的に身体を動かす前に身体をほぐしておきます。
柔軟体操
準備体操のあとは柔軟を行って身体をほぐします。
体操教室では体が柔らかくなるというメリットがあり、子どもの体が硬いことを心配して体操教室を検討されるご家庭も多くあります。
柔軟体操は関節の可動域を広げるものなので、痛みが伴います。
体が硬いお子様にとっては筋力運動やかけっこよりも嫌な時間かもしれません。
そして、柔軟体操は無理やり押されたり、強引に伸ばそうとすると
・痛いからやりたくない
・柔らかくならない、硬くなる
・さらに痛くなってやりたくない
・硬くなる
という悪循環に陥ってしまうこともあります。
体操教室では講師が適切に押してあげたりして少しずつ体を柔らかくする練習をしていきますので、だんだんと柔軟性が増していきます。
体が柔らかいと、可動域が広がってほかの種目でできることが増えたり、何よりけがをしにくくなります。
自宅ではなかなか取り組めない柔軟体操を体操教室で取り組む習慣ができることは大きなメリットであると言えるでしょう。
体操教室では柔軟体操のほかに本格的な種目の前にリズム運動を取り入れる場合もあります。
ジャンプをしたり、リズムに合わせて体を動かすことで、体がほぐれ、次の種目に取り組みやすくなります。
マットや跳び箱などの種目を練習する
体がほぐれたらいよいよ種目の練習です。
マットや跳び箱、鉄棒などに取り組みます。
特に跳び箱は体育の授業以外ではなかなか体験できない種目で体育で苦手意識を持たれやすいため、体操教室で習うことで苦手意識や恐怖心を払拭する効果が期待できます。
鉄棒では逆上がりなど、家庭ではコツがなかなか教えにくい技も、プロの講師がコツを教えることで着実にクリアしていくことができます。
跳び箱、マット、鉄棒などの運動では手で自分の体を支える力や手で押して体を移動させる力などを養ったり、距離感やバランス感覚を鍛えることができます。
トランポリンやボールなど楽しい競技に取り組めることも
体操教室では跳び箱などの器械運動のほかに、トランポリンやボール、縄跳びなどにもチャレンジすることがあります。
いつもと違う運動に取り組むことで運動の楽しさを知ったり、通常とは違う動きをして好奇心と運動神経を同時に養うことが可能です。
体操教室を開始する年齢
体操教室は0歳から始められるお教室も存在します。
しかし、一般的には3~4歳くらいから始めるお子さまが多いようです。
3~4歳くらいになると先生の話をある程度理解し、ルールを守ったりお友達と協力できるようになります。
体操教室では安全性のため、ルールを守り、順番に取り組んでいきます。
そのため、先生の話を理解できる年齢から始めるご家庭が多いのです。
また、3歳ごろになると体力が急激についてきますので、普段の遊びでは体力を持て余すことがあります。
思いっきり体を動かして発散させたいと、体操教室を始めるお子さまも多くいます。
体操教室にかかる費用
月謝の相場
体操教室の月謝の相場は週に1回、1時間のレッスンで月額5,000~8,000円が相場です。
体操教室の施設で習うのが一般的ですが、幼稚園の施設を利用して体操教室を開いてくれるお教室もあります。
また、マンツーマンに対応しているお教室もありますので、スポットで習いたい種目がある、どうしても周囲の子どもと一緒に習うのは苦手、というお子さまはマンツーマンを検討しても良いでしょう。
月謝以外にかかる費用
月謝のほかには入会金、年会費などがそれぞれ3,000~5,000円程度かかります。
体操教室はほかの習い事に比べてけがをする可能性の高い習い事です。
そのため、万が一のときのために保険の加入が必要になる場合もあります。
保険料の相場は500~2,000円程度です。
その他、ユニフォームがあるお教室ではユニフォーム代、シューズが必要な場合は各自で用意する必要があります。
体操教室の内容は盛りだくさん
体操教室では跳び箱やマット、鉄棒のほかにボール運動やかけっこ、リズム運動、柔軟など、さまざまな運動を行います。
体育の授業で習う内容を先にお教室で学ぶことができるだけでなく、遊びのように好きなものだけに取り組むのではなく、さまざまな運動に取り組むことで運動神経をバランスよく鍛えることができます。
運動だけでなく、先生の話をしっかりと聞いたりマナーやルールを守る習慣が身に付くなど、メリットがいっぱいの体操教室を検討してみてはいかがでしょうか。