幼児期に体を動かすことは基礎体力を身につけるだけでなく、心身の成長にも効果的です。
子どもが運動する機会を確保するため、体操教室を検討している親御さんも少なくないでしょう。
保育園や幼稚園では体操の時間を取り入れて子どもの健やかな体と心の成長をサポートしています。
今回は、保育園での体操のねらいや子どもの運動神経を伸ばす方法についてご紹介します。
保育園で体操を行うねらい
保育園の体操、運動遊びは、運動能力や体力の向上のためだけでなく、さまざまなねらいがあります。
運動の楽しさを経験する
体操や運動遊びを通じて体を動かす楽しさを味わってもらうことは大切なねらいです。
何回も繰り返しやっていくうちにできなかったことができるようになったり、できたときの達成感を味わえます。
身体能力が高まってくると、子どもはさらに体を動かすことが面白いものに感じます。
運動が楽しいと分かると、より積極的に運動に取り組むようになり、運動神経向上につながります。
心身が発達する
運動は瞬発力、持久力、筋力、柔軟性、バランス感覚など、さまざまな身体能力を向上できるだけでなく、心身の発達にも効果的です。
思い切り運動を楽しむことで健やかな心を育てる効果があるほか、保育園での体操や運動遊びで体を動かすとストレス発散効果もあり、自信や意欲も生まれます。
運動で得られた心の発達は日常生活でも意欲的で強い心を育てるのにも役立ちます。
社会性・協調性を育む
保育園の体操ではお友達と協力して行う運動や鬼ごっこ、ボール遊びなどにも挑戦します。
ルールを守り、友達とコミュニケーションをとりながら協力して取り組むことで社会性や協調性が育まれます。
チャレンジ精神を育てる
保育園の体操では年齢や発達に応じた運動を行います。
運動をしていくうちに、今までできなかったことができるようになっていき、できるようになった達成感からさらに難しいことにチャレンジしたいという気持ちが育てられます。
保育園で行う体操の種類
保育園で行う体操にはさまざまな種類があり、子どもの年齢や運動レベルに合ったものをみんなで一緒に行います。
準備運動
体操の前には準備運動を行います。
軽く身体を動かす運動や柔軟体操を行い、ケガや事故を防ぎます。
リトミック
保育園ではリトミックもよく取り入れられています。
リトミックは音楽を聴きながらリズムに合わせて体を動かして表現する教育法です。
テンポに合わせて体を動かすことで、音楽を全身を使って表現したり、楽しみながら運動ができます。
器械体操
保育園の体操の時間には跳び箱やマット、鉄棒、平均台といった器械体操も行います。
器械体操は子どもの運動レベルの向上を目的として行われます。
器械体操は小学校から高校まで取り組む体育の授業では一般的な種目で、保育園ではその基礎を学びます。
ダンス
音楽に合わせて決められた振り付けを踊り、みんなで1つの作品を作り上げます。
保育園では運動会や学芸会でダンスを発表することも多いです。
子どもが運動に苦手意識を持つ理由
近年では外遊びの機会も減っていることなどから、運動に苦手意識を持つ子どもも少なくありません。
運動が苦手と考えているため、保育園の体操が嫌いになってしまう子どももいます。
運動が苦手、嫌いという理由には、
・体育の授業でうまくできない
・友達の前で運動をするのが恥ずかしい
・怖い、ケガをしたらどうしようと思っている
などがあります。
運動への苦手意識が強いと運動が嫌いになり体を動かす機会も減ります。
運動神経は運動経験を積むことで発達していきますので、運動しないことで運動神経が発達せず苦手意識がますます高まるという悪循環が生まれてしまいます。
子どもの運動神経を伸ばす方法
思いっきり体を動かす環境をつくる
公園などで遊ぶ時間を確保したり、おもいっきり走り回れる場所を見つけるなどして、思う存分遊べる環境を整えると、遊びを通して運動神経を伸ばす効果が期待できます。
また、1人で遊ぶよりも複数人で遊んだ方が遊びのバリエーションが広がり、さまざまな動作も経験できます。
成長・発達に合わせた運動をする
遊びの内容は子どもの年齢や発達度合いに合わせて内容をレベルアップさせていくと飽きることなくさまざまな運動を継続できます。
単純な運動は工夫しながら子どもを飽きさせないことが大切で、徐々に難しい動きや遊び方に挑戦していくことで、チャレンジ精神を高める効果があります。
体操教室を利用する
体を動かす機会を増やしたい場合は体操教室もおすすめです。
体操教室では、子どもの運動神経を伸ばす基本動作をはじめ、保育園・幼稚園や小学校の体育で取り組む内容を習います。
さらにほかの生徒さんと協力して楽しみながら運動するなど、社会性を育む効果も期待できます。
遊びの機会がなかなか取れないという場合や、楽しみながら効果的な運動を継続するためには体操教室がおすすめです。
体操教室で習う内容
体操教室の幼児向けレッスンは主に体を動かすこと自体を楽しめるようにカリキュラムを構成しています。
楽しみながら走る、跳ぶ、回るといった基礎的な運動能力を伸ばします。
さらに体操教室では、保育園や幼稚園、小学校の体育の授業で定番の跳び箱、マット、鉄棒、平均台といった器械体操にも取り組みます。
器械体操は頭が下になる動きが伴いますので恐怖心を感じる子どもが多い種目です。
体操教室では1人ひとりのレベルに合わせて講師がしっかりとサポートしながら取り組むため、確実にステップアップできるという点が大きなメリットです。
器械体操を体操教室で習っておくと、保育園で習うときに苦手意識がなく挑戦でき、恐怖心もなく新しい技にチャレンジできるようになります。
体操教室選びの際は体験レッスンを活用するのがおすすめ
体操教室を選ぶ際は体験レッスンに行ってみることがおすすめです。体操教室と一口に言っても種類はさまざまですし、何よりも子ども本人が楽しんで通えることが大切です。
まずは体験レッスンに参加して子どもとの相性をしっかりチェックしたうえで検討すると良いでしょう。
体操教室によっては体験レッスン会といったイベントや夏休みの集中講座などを開催しているところもありますので、ぜひ活用してみてください。