体操教室と一口に言ってもさまざまな種類のお教室があり、レッスンの内容も大きく異なります。
そのため、体操教室を選ぶ際には事前にお教室の種類とレッスンの内容を把握しておく必要があります。
今回は、体操教室の種類と、キッズ向けの習い事で得られる効果についてご紹介します。
キッズ向け体操教室の種類
キッズ向け体操教室にはいくつかの種類があり、それぞれ取り組む内容が異なります。
お教室選びの際はレッスン内容を確認したうえで入会を検討することが大切です。
体育教室
体育教室は、マット運動や跳び箱、鉄棒などの器械体操に加えて縄跳びや陸上競技系、球技系のスポーツなど幅広く行う教室です。
教室によって取り組む運動は大きく異なるものの、学校の体育で習う内容を中心にレッスンします。近年のキッズ向けの「体操教室」として運営しているお教室の多くはこの体育教室のことを指します。
体育教室は運動全般を通して体を動かすことや、運動神経を養うことを目的としています。
全体的な運動能力の向上が目的の場合や、体育の授業についていけるようにしたい、子どもが運動不足気味で心配、という方におすすめです。
器械体操
器械体操教室は跳び箱、マット、鉄棒、平均台、トランポリンなどの器械体操を中心に行う体操教室です。
最初のうちは学校で習う技を習いますが、習得度に合わせて学校では習わないようなアクロバティックな技も習得していきます。
器械体操教室はキッズ向けだけではなく、中高生が習っていることも多くあり、競技スポーツをして長く本格的に取り組める点も大きな特徴です。
競技スポーツとしては男子が床、按摩、吊り輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目、女子が床、跳馬、段違い平行棒、平均台の4種目となっており、日本でも注目度の高い競技です。
器械体操は柔軟性の向上や体力づくりにもつながるので、子どもの体幹や柔軟性を養いたい、体力アップさせたい、体操競技に本格的に取り組みたいという方におすすめです。
新体操
新体操は、リボンやボール、フープなどの手具を使いながら音楽に合わせて演技をする競技です。
身体能力や手具を扱う技術と同時に、表現力などの芸術性も求められます。
キッズ向け教室もありますが、実は大人にも人気の習い事です。
新体操で豊かな表現力を発揮するために必要なのが体幹と柔軟性、しなやかな筋肉です。
日頃からレッスンを受けていくことで自然に柔軟性とバランス感覚が身に付きます。
また、表現力が必要なスポーツのため、自分を表現する力や感受性を養えます。
音楽に合わせて体を動かすことが好きなお子さまや柔軟性を養いたい、表現力を身につけたい、という場合におすすめです。
バク転教室
体操教室のなかには、バク転(後方倒立回転跳び)の習得のみを目的とした教室も存在します。
マンツーマンで体操初心者の方にバク転のレッスンを行っています。
バク転教室はキッズ向けのイメージがありますが、子どもだけでなく、中高生や大人が習っているケースもあります。
特に体操を習っていなくてダンスなどでバク転を取り入れたい、と考えている方や、バク転ができるようになってクラスのヒーローになりたい、という方におすすめです。
体操教室は何歳から始める?
体操教室は0歳からのベビークラスを設けているお教室もありますが、多くのお子さまは3~4歳から始める傾向があります。
3~4歳くらいになると講師の話も聞けるようになり、自分の順番を待つなど、ルールも守れるようになってきます。
また、3歳くらいになると体力が付いてきて遊びだけでは体力を持て余すケースも増えてきます。
そこで体を動かして体力の発散ができる体操教室に3~4歳頃に入る方が多くいるのです。
キッズ向け習い事の効果
キッズ向けの習い事は大きく分けてスポーツ系、芸術系、学習系の3つに分けられますが、ジャンルを問わずに期待できる効果があります。
自分の成長を実感できる
多くの習い事では、目標を設定し、練習をして結果を出すという一連の経験が繰り返されます。
このような経験を通じて子どもは自分の成長を実感できます。
成長を実感できると次の課題に挑戦する意欲が高まり、さらなる成長へと繋がります。
やり抜く力を身につけられる
習い事の大きな効果の1つが「やり抜く力」を身につけられる、という点です。
楽しみながら挑戦し、ときには達成し、ときには挫折を味わいながら壁を乗り越えることで、やり抜く力が育てられ、将来のさまざまな場面で役立ちます。
自分でやりたいと思ったことや取り組み始めたことを最後まで頑張る力は成功者に共通する要素として注目されています。
多様性に触れられる
習い事では、保育園や幼稚園、学校以外の生徒さんと一緒に習うことが多くあります。
年齢の違う子どもと触れ合ったり、指導者など普段は出会う機会のない大人など、価値観の異なるさまざまな人たちと一緒に同じことに取り組むチャンスが多くあります。
多くの人と関わることは多様化が進む現代社会では欠かせない経験です。
キッズ向け教室ではこれが早期に体験できるため、将来にわたって価値のある経験を得られると言えます。
語彙力を高められる
学習系の教室に限らず、習い事をしている子どもは語彙力が高いと言われています。
習い事はさまざまな人と出会うことで、コミュニケーションも取れます。
また、分からないことを聞いたり、仲間と協力するなど、伝え方を学ぶ機会が多くあると同時に、人の話を聞くということも学びます。
語彙力は国語や外国語だけでなく、全教科で必要な力です。友人と何かに取り組んだり仕事をしていくうえで「伝え方」は非常に重要です。
そのため、早期からコミュニケーション能力を高める訓練を習い事を通じて行えるのは大きなメリットと言えるでしょう。
子どもに合ったお教室を選ぶ
体操教室の種類や習い事で得られる効果についてご紹介しました。
一口に体操教室と言ってもさまざまな種類があり、内容も異なります。
お教室選びの際は、体操教室のレッスン内容を良く調べたうえで体験教室に申し込むとスムーズです。
また、体操教室に限らず、習い事にはさまざまな効果が期待できますので、子どもと相性の良いお教室を選ぶことがポイントとなります。