子供がボール遊びなどの運動をする機会が少なくなっている昨今
体操教室などスポーツを行える習い事で運動能力の向上をはかる親御さんが増えています。
特にボール遊びは公園ではできにくくなっていますので
ボールが苦手なお子様は年齢に応じた適切な指導でボールの楽しさを覚えていくと
苦手意識を持たずに楽しんでいくことができます。
そこで、ボール運動のメリットや体操教室のボール運動についてご紹介します。
公園でのボール遊びが禁止になりボール運動の機会が減っている
今の親御さんの小さい頃は公園でボール遊びをするのは普通のことでしたが
現在では多くの公園がボール遊び禁止になっています。
理由は近隣の住民に迷惑になるからだそうです。
そのため、子供がボール遊びをする機会が減っています。
ボール遊びをする場所が減っているため、ボールに慣れておらず、ボールが怖い、という子供も増えています。
このような環境の中でボール運動を上達させるのは
ボールを使ったスポーツの習い事に通う、または体育教室で他の運動をしながら
ボール運動も体験する、という方法があります。
体育教室のボール運動
ボールは楽しい反面、ぶつかると痛い、向かってくると怖いという面もあります。
そのため、体操教室・体育教室では年齢や経験に合せたボール運動を行います。
例えば未就園児はいきなり投げたボールをキャッチすることから始めるのは難しいため
転がしたボールを追いかけたり、ボールを持って前方に投げたりする運動を行います。
就園児くらいの年齢になってくるとワンバウンドさせたボールをキャッチしたり
受け取ったボールをかごに入れたりボールを蹴ったりする運動を中心に行っていきます。
さらに小学生になるとボールをノーバウンドでキャッチしたり
10~15メートル離れたところにボールを正確に投げる練習などを行います。
このように、体育教室では年齢に合わせて徐々に難しい動きにチャレンジしていきますので
ボールに怖さを感じずに楽しみながらチャレンジしていくことが可能です。
小さいお子様はいきなり難しいボール遊びをするとボールに苦手意識を持ってしまうことがあります。
適切なカリキュラムで少しずつできることを増やしていくとボール運動そのものだけでなく
リズム間隔や空間認知能力が鍛えられるなどさまざまなメリットが期待できます。
ボール運動のメリット
ボール運動は子供の成長にさまざまな良い影響を与えてくれます。
具体的には以下のようなメリットがあります。
反射神経が鍛えられる
ボール運動はボールの動きに合わせて身体を動かします。
バスケットやサッカーのドリブルやテニスのラリーなどはリズム運動でもあります。
リズム運動をしながらイレギュラーなボールの動きに対応する行動を
繰り返し行うことで反射神経を鍛えることができます。
とっさの対応力が養われますので
運動だけでなく日常生活での動きや、急な物事への対応能力などが鍛えらえます。
空間認知能力を育む
ボール運動は単純な動きのように見えて多くの動きが含まれています。
例えばキャッチボールではボールを取ってボールを投げるという動きですが
その中には相手との距離、投げるスピード、投げる方向など
さまざまなことを考えて行わなければなりません。
キャッチボールを上手にするには距離感、方向感などの空間認知能力が必要になります。
これを繰り返し行うことで空間を立体的に捉える力を育むことができます。
コミュニケーション能力が育てられる
ボールを使ったスポーツは複数人で遊ぶことがほとんどですよね。
お友達やきょうだい、親など誰かと一緒にボール運動をすることで
ルールを守ることや協調性など、コミュニケーションが必要になります。
時には悔しい思いをしたり、喧嘩をすることもあるかもしれません。
しかし、そのような経験を積みながら人と協力することや距離感が育っていきます。
体力がつく
ボールを投げたり、蹴ったり、追いかけたり
ボールに合わせて全身を使った運動ができる点もボール運動の魅力です。
ただ走るだけでなく、ボールに合わせて身体を動かすので
夢中になって遊んでいるうちに体力がついてくる効果が期待できます。
想像力・予想力が鍛えられる
ボールが転がったり、飛んで行った方向に走っていき、キャッチするという動きを繰り返していくと
ボールがどのあたりに飛んでいくのかを予測できるようになります。
だんだんとボールを放つ前の相手の動きを見れば
ボールがどのように動くのかを予想できるようになり、想像力が鍛えられます。
体育教室・体操教室でできること
体操教室のカリキュラムはそのお教室によって大きく変わります。
身体を動かして運動能力を高めることに重点を置いているお教室
器械体操を中心に指導しているいわゆる体操教室、他にも小学校受験対策専門の体操教室もあります。
それぞれ、目的やお子様ご本人の希望に合わせて選んでいくと良いでしょう。
体育教室
跳び箱、マット運動、かけっこ、ボール運動など学校の体育の授業に似た内容の運動を行うお教室です。
年齢に合わせて各年次の発育、発達に即して多種多様な運動や遊びを経験して運動能力を身につけます。
子供向け教室が中心となりますので、もし中学以降も続けたいという場合は
器械体操など他のお教室を検討する必要があります。
体操教室
跳び箱、マット運動、鉄棒、柔軟などの器械体操を中心に行うお教室です。
時々ボール運動をすることもありますが、基本的には器械体操を行い
幅広いスポーツを日常的に行う訳ではないことがほとんどです。
中高生など、本格的に器械体操に取り組んでいる生徒もいるお教室もあります。
体験レッスンを受けてみるのがおすすめ
体育教室を選ぶときは通いやすい立地、通う目的に合っているかをチェックすることはもちろん
雰囲気が子供に合っているかも大切な要素です。
気になるお教室は体験レッスンを受けてみて、講師が子供たちにどんな指導をするのか
難易度は合っているか、雰囲気はどうかなどをしっかりと確認するようにしましょう。
もちろん、お子様ご本人が通いたいと思うお教室であることも大切ですので
お子様と話し合いながら適切なお教室を選ぶのがおすすめです。