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子どもの体が硬くなる原因とは?子どもにとって柔軟性が大切な理由

体は柔らかい方が良い、柔軟性が大切、というような言葉をよく耳にするかと思います。
そもそも子どもにとって柔軟性が大切な理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

今回は子どもの体が硬くなる原因、柔軟性が必要な理由、柔軟性を高めるために体操教室が効果的な理由についてご紹介します。

 

柔軟性とは

柔軟性とは筋肉と腱が伸びる能力のことで、筋力、瞬発力、持久力、調整力とともに基本的な運動能力の1つとされています。

 

骨格構造と軟部組織の柔軟性

柔軟性は「骨格構造」と、筋組織、筋膜、腱、靭帯、関節包などの「軟部組織」によって決まります。

 

骨格構造は先天的な要素が多くありトレーニングでは変化させることは難しいですが、軟部組織はストレッチや運動などによって変化させることができます。

 

静的柔軟性

静的柔軟性とは動きを伴わない柔軟性のことで、関節の動く範囲やその可動域を維持することを指します。
一般的に「体が柔らかい」と言われるのは静的柔軟性のことを指し、前後開脚や長座体前屈などが静的柔軟性に属します。

 

静的柔軟性はストレッチなどで高められます。

 

動的柔軟性

動的柔軟性は動かしやすさや動きのしなやかさのことです。
動きのなかで求められる体の柔らかさで、関節の可動域のなかでのコントロールや筋肉の強さなどが含まれます。

 

動的柔軟性は、ダイナミックフレキシビリティと呼ばれる動きで関節の曲げ伸ばしや回旋などを行い、筋肉を動かすことで高められます。

 

子どもの柔軟性

子どもの柔軟性は年齢によって変わります。

 

背骨の柔軟性は8~9歳頃に最大になります。
10歳頃になってくると筋肉よりも骨が早く成長し始めるので柔軟性は失われていきます。

 

しかし、女の子は13歳頃、男の子は14歳頃に再び背骨の柔軟性が高まります。
つまり、10~13歳頃までの時期は本来の柔軟性を失わないよう、運動やストレッチにより柔軟性を保つことが大切です。

 

子どもの体が硬くなる原因

子どもの体が硬くなる原因は、身長の伸びや運動不足などさまざまです。

 

身長の伸び

身長が伸びるときは骨も一緒に伸びます。
子どもの骨の端には成長軟骨という柔らかい部分があり、この成長軟骨が伸びて固まることで徐々に骨が伸びていきます。

 

骨が伸びると筋肉も伸びていくことになりますが、筋肉の長さが骨の成長に追い付かないことがあり、筋肉が引き延ばされたゴムのような状態になりそれ以上伸びにくくなってしまいます。

 

しかしこの場合は、やがて筋肉も骨の長さに追い付いていきますので、特に焦ることはありません。

 

運動不足

運動不足も体が硬くなる原因です。
関節を動かす機会が少ないと筋肉が硬くなるためです。

 

体を動かすと筋肉も動き、しなやかになりますが、体を動かさないでいると関節や筋肉も動かす回数や範囲が少なくなり、体が硬くなってしまいます。

 

柔軟性が大切な理由

運動を行ううえで柔軟性が大切な理由はいくつかあります。

 

ケガ予防

柔軟性があると体が受ける衝撃を吸収したり受け流せられたり、関節の可動域を超過することが原因で起こる捻挫や肉離れなどのケガを防止する効果が期待できます。

 

近年は柔軟性が足りないためにケガをするお子さまも増えていると言われています。
柔軟性を高めることでケガや腰への負担を軽減できます。

 

パフォーマンスの向上

柔軟性があるのとないのとでは、パフォーマンスに大きく影響します。

柔軟性があると身体を自由自在に動かせ、自分の持っているスピードやパワーといった力を最大限に引き出せます。

 

体が硬いと動きに制限がかかってしまうため、スポーツをするうえで柔軟性は重要なポイントとなります。

 

疲労回復

体が柔らかいと血流が良くなり疲労回復も早くなります。

 

血管は筋肉のなかを通っているため、筋肉が柔らかくなると筋肉を通る血液はスムーズに流れます。
しかし筋肉が硬いと血管が圧迫されたり、筋肉があまりの伸び縮みしないために流れが悪くなったりします。

 

すると筋肉は酸素不足や栄養不足になり、疲労物質を排出しにくくなってしまいます。

 

体操教室で柔軟性がアップする理由

体操教室では跳び箱やマットなどの運動能力をアップできるだけでなく、柔軟性の向上にも効果が期待できます。
その理由には次のようなものが挙げられます。

 

準備運動として柔軟運動を行うため

体操教室では最初にしっかりと準備運動を行います。
ウォーミングアップの一環として、柔軟体操にも取り組みます。

 

開脚や前屈などの基本的なストレッチにおいて個人差はあるものの、継続していくと柔らかくなっていきます。
体操教室で講師にサポートしてもらいながら、無理のない範囲でストレッチをして、基本的な柔軟性を高めます。

 

さまざまな種目に挑戦して全身を動かすため

体操教室ではさまざまな種目にチャレンジします。

 

例えばマット運動では回転のために体を小さく丸めたり足を伸ばしたり、ブリッジをするなど、柔軟性がないとできない技が多くあります。

 

できない技を練習していくうちに自然と柔軟性が養われていきます。

 

そのほか、ボールを投げたり、跳び箱を飛んだりなどのさまざまな動作を行うことで、筋肉や関節がしなやかになり、体が柔らかくなります。

 

普段の遊びでは同じような動きに偏ってしまいがちです。
体操教室で普段の遊びではしない動きをすることで全身の柔軟性が高まります。

 

子どもが楽しめるようにストレッチメニューを取り入れているため

ストレッチは取り組むスポーツや目的に合わせて行うことで効果を発揮します。

 

子どもの柔軟性アップを目的とした場合、さまざまな種類のストレッチをバランスよく行うと効果的ですので、体操教室ではさまざまなストレッチを取り入れています。

 

効果だけに着目してストレッチを取り入れても飽きてしまったり柔軟運動が退屈なものに感じてしまったりする場合があります。

 

体操教室ではさまざまなストレッチを取り入れて楽しく身体を伸ばせるよう工夫しています。

 

子どもの柔軟性を高めたいなら体操教室が効果的

ケガ予防や運動能力を高めるためには柔軟性を高めることが大切です。

 

しかし、なかなか自宅で子どもにストレッチを継続して行わせるのは難しいこともあるでしょう。
また、外で思いっきり遊ぶ場所や機会が減ってきているという現状もあるでしょう。

 

そのような場合は体操教室で楽しく学びながら自然と柔軟性を高めていくと効果的です。

 

体操教室では子どもの柔軟性を高めるためにさまざまな工夫が凝らされていますので、子どもの体の硬さが気になっている場合は体操教室をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。